pedro1853’s diary

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僕が見てきた声優志望者に何が足りないか言語化してみた

こんにちは、山田英雄です

 

今回は最近、指導する機会があったので

ほとんどの方に見られる共通点をまとめてみました

 

まず初めに

こう言った台詞があったとします

 

博士「ほれ、これを飲んでみよ!」

たかし「なんですか?これ?」

 

博士が何やら怪しい薬を渡すシーンだとして

 

薬の中身が透明でただの水

だった場合

中身が緑と赤色の2色の液体でなんかポコポコ

化学反応が起きてる場合

 

のたかしのセリフの音の差があまりでない方が

多いです

 

「嫌悪感」を増すにはどういう言い方

 

をするのか?

 

緑と赤の液体がポコポコ言ってるのを

見てたかしがどういう顔になってるか?

 

の想像がないまま

字だけを読むからそうなっちゃうのかな?

と思います

 

例えば他の事例として

 

よし!

 

と喜ぶシーンがあるとします

 

自動販売機で当たってもう一本選べる時

 

 

大好きな推しのアイドルのライブの

特等席を取れた時

 

 

よし!

 

は違うはずです

多分、よし!の声と共に動く腕、身体の速度

可動する部分も違うと思います

もしかしたら、点を仰ぎながら

ガッツポーズで叫ぶかもしれません

 

声劇で表現してほしい部分はそこなのです

 

その部分の考察なく、

 

よし!

 

と言うので

すごく空、ただ言ってるだけ

に聞こえるのです

 

2点目

脱力を意識しすぎでセリフが立たない人

音をいきなり立てる人

 

です

 

脱力をするのは非常に大切ですが

お芝居をしろ、と言われた時に

 

脱力を意識

 

するのは違う、と個人的には思います

 

脱力をする意図は

 

音に力を入れる時に雑味を入れないようにするため

自分の出したい音を正確に出すため

 

だと思っているからです

 

これを意識されると

 

セリフの中で立てる場所が立たない人

立て方が中途半端、流れる人

 

が多いように見受けられます

 

マイク前で緊張はしますし

慣れていなければ意図しない力が入ったりしますが

 

そう言った場合は

隣の人と会話するようにする、とか

工夫をするようにすればいいと思います

 

また、これは僕にもあった事例ですが

 

音をいきなり立てる人

 

が多いです

 

例えば

 

今日の晩ご飯はカレーだ!!

 

を台詞にした時に

 

カレーだ!

 

だけを立てる人がいます

 

そうではなく、嬉しさが入るなら

 

今日の晩ご飯は、の部分にも嬉しさが入るのです

 

これをしてしまう方は

文脈だけをみてセリフを立てる場所を決めて

感情を無視する方

 

です

 

気分が上がった時、嬉しい事があった時

感情が動いた時

 

自分がどのような声を出しているか

 

研鑽してみましょう

 

感情の流れは

あなたが

 

死体を見て興奮する

 

などといった特殊性癖等がなければ

ほとんどの演じるキャラにも代用できるはずです

 

人外を演じる事もあるでしょうが

 

普通

 

を演じられなければ

特殊な物を演じる機会はありません

 

普段自分はどんな声使ってんだろ

 

怒ってる、泣いてる人を見て

音をどう使ってんだろ?

 

ってみてみてください